Lancia Lunch 2008(ランチア テージス外装編)
現行(正式には輸入は止まってますが)モデルのフラッグシップ ランチア テージスです!
LANCIA THESIS と書いて テージス テーシス テシスとか色々な説がありますが
輸入元のガレージ伊太利屋さんのHPによると テシスが正しいようですが
私的には 馴染みの深いテージスと表記させてもらいます。

そのデザインのインスピレーションは、1950年代の最高傑作車と評されている
アウレリアにあり、アウレリアは時代の最先端を取り入れた優れたクルマでしたが、
このテシスもクルマづくりの最先端を歩んでいます。(ガレ伊太HPより抜粋)とのことで
現代車でありながら かなりクラシカルなテイストに振っています。
その中でも 昔の車を彷彿とさせる下がったお尻と縦長のテールランプが
さらに クラシカル感を煽ります。
ランチには シックな濃い色の2台が参加しておりました。
左はブルー・フォンタナという明るめの紺色だったと思いますが
右は最終ラインナップには無い色の濃紺(名前失念!)だそうで
なかなか いい雰囲気を醸し出しておりました。
個人的には 高級車だからと言って メタリックやマイカに走らず ソリッドの濃紺=
海より深いランチアブルーを何層にも重ねて 昔のように水磨ぎ?で出して欲しいものです。

前からも フェンダーの峰から続く三角形のヘッドライトを特徴として 威風堂々の佇まい!
テージスは 来られていたガレージ伊太利屋の方の話によると
40数台(50台弱)が正規輸入されたそうです。どうりで 街中では見掛けませんね・・
ついでに聞いた(実は本命)トレヴィは 20数台だそうで VXはさらに少ないとのこと。
テージスが 将来トレヴィのように絶滅危惧種とならないよう 祈りたいものです。
隣に写ってる ムーザの100周年記念モデルは CG初代編集長の 小林彰太郎さんが
乗って来られたものです。
イプシロンの修理の際 代車で出したら気に入られて そのままお買い上げとなったそうです。
昔 いすゞワークスで活躍されたレーサーの浅岡重輝さんも Y10ネロを足にしてたり
小さな高級車たるランチアには 足車でもお目に適う何かが備わっているんでしょう。
私も前から気になってるムーザの 午後の試乗会に並ぼうとしましたが
別の試乗が忙しく 乗れずじまい。別の試乗の話も やっとこさ近づきそうです。。。


リアからの風情も 只者ではありません。尻下がりですが 堂々としたボリューム感です。
しかし テーマの時はデザインテイストが似た プリズマがその下にあり 私は足にしてましたが
このテージスのミドルクラスと言えば リブラになるんでしょうか?
ちょっとリブラには そのオーラが足りない気がして ならばとワゴンの方が気になる始末。
プリズマにオーラがあったとは思いませんが 端正な折り目正しさがあったので 今なら
テージスのコンセプトで (アッパー)ミドルクラスとして ニューデルタなんだと思います。
ただニューデルタは セダンに焼きなおす必然が無いほど完成されてるので どうなんでしょ。
70年代ベータベルリーナが5ドアのロングなハッチバックで出て来たように
これが ランチアの現代的解釈なのかな。
5~6年後に トレヴィみたいに 3ボックスセダンで 焼きなおされれば面白いかも・・

あと オーナーさんに教えてもらって知ったのですが
リア尻下がりながら 高速時のリフト抑制のために
リアの サスペンションアームとセンターに 整流版が仕込まれてました!
初代アウディTTで事故が相次ぎ ウィングを標準装備されましたが それに代わる措置ですね。
これほどの高級車に ウィングは似合わないし テーマ8.32のような車でもないし
正しい判断だったと思います。質実剛健のドイツに対し デザインの国イタリアならではですね。

純正アルミホイールも グリルの意匠がデザインされたホールが外周に連なってました。
言われないと気付かない部分にまで 高級車なのに遊び心が見え隠れします。
ランチア まだまだ奥深いメーカーですね。
次回 テージス内装編へと続きます・・
by lancista | 2008-12-14 16:15 | Car life & event