ランチアデルタHF4WDを乗り換えるなら?(ベータクーペ編)
実際のHF4WDグループNの出物が ヤフオクに出ていた と書いたが
その後も オークションで魅力的な1台を見つけてしまう。
実は 我が家を建ててくれた建築家は 旧型パンダに乗っているのだが
一緒に飲んだ時に 彼が「ランチアならベータクーペがいいデザインだよなぁ!」などと言うので
少し前から気になり始めていたところに 下の画像のベータクーペが出品されていたのだ。

彼は パンダを手に入れて間がない頃だったので こんなのあるよ!と勧めても
手を出そうにも出せない状況だったのだが 見てるうちに私が欲しくなって来た。
希少なベータクーペの中でも さらに希少な初期型グリルの顔にやられてしまった!
後期型の 性能や機械的安定性が増した完成度が好きな人も多いが
マーケティングから 目先の消費者受けを狙ってマイナーチェンジでゴテゴテしたりもする。
初期型の 使い勝手や細部の詰めが荒削りだが デザイナーの意図やセンスが
忠実に再現されている初期型に 私は惹かれるのである!

前後バンパーレスの 可愛いくも精悍な雰囲気で たたずまいもシャンとしている!
それもそのはず! なんと少し前までワンオーナーで 30年間で3万kmしか走ってないのだ!
次にオーナーになられた方も ランチアを乗り継いでおり 心配はないうえ
なおかつ2年前の初期整備に かなり手をかけたのに 距離も少ししか伸びていない。

さらに 白いボディに 当時オプションの赤い皮シートが かなりエキセントリック!
地味派手というか 品もあるけど少し大人の色香も感じさせる 絶妙のバランス。

内装のプラスチックも 黒でなくこげ茶で 70年代半ばにしてクーラー&パワステ装備!
オリジナルのステアリングや内装も 痛みは最小限である。距離が少ないのは良いことだ。

だが バンパーを付けた状態は アメリカ衝突基準の5マイルバンパーで
オリジナルデザインを 損なっている感は否めない。
FLMCででも ヨーロピアンバンパーを探してもらおうか? とも考えた。
あと US仕様なので シングルキャブで89PSしかない。
実際 乗ってみた訳ではないので 本当のところの印象は分からないが
ジロ・デ・大山とか アルファ仲間に置いていかれるのもイヤである。
ツインキャブ化も考えなくもないが 圧縮比やカムからして違うので 多少やっかいである。
以上のような改造というか仕様変更を行おうにも 程度極上のこの車に失礼である。
自分好みに味付けするよりも ヨーロッパ仕様を探すか輸入した方が良い!
しかし そんなことをすればデルタより大変な試練が待っていそうだし 改造には疲れていた。
というわけで お値段もかなり魅力的でしたが 諦めてしまいました。
オーナーさんには メールのやり取りとかも丁寧に対応してもらってたのですが
踏ん切りがつかなくて その節はご迷惑をお掛けしたと思います。
いつか ランチアランチとかで出会えたら キチンと謝って
車もジックリ見させてもらえたらなぁ と思ってます。
昨年の 初夏の出来事でした・・
by lancista | 2008-03-27 23:28 | LANCIA DELTA HF4WD


