クルマナオキ設計ナカニワニワハウス見学会(前ニワ編)
ナカニワニワハウスのオープンハウス(見学会)へと 行って参りました!!
その詳細をお伝えする前に マイブログで クルマナオキ君の今までの作品を
より見やすく&探しやすくするために Kuruma-Architect というカテゴリーを
独立させましたので 興味を持たれた方は ぜひ覗いて見て下さい。
北欧風の白のイメージが強い クルマナオキ君の作品にしては珍しく
今回は黒を基調としており 植栽も見事なアプローチを抜けると・・
そこには 芝生の前ニワ(庭)が広がっておりました!
玄関に施した 黒く塗らずに 木目の板張りとした外壁は
芝生とも黒い外壁とも コントラストが美しく ここが玄関ですよ!と無言で教えてくれます。
値段にビックリしたと言う(笑) 株立ちの立ち姿も美しいモミジが
アプローチからの目隠しという機能と 屋内からの視線を一手に引き受ける
アイキャッチとして 絶妙の位置で植わっていたのが印象的でした!
コンクリートを踏み石に見立て 間に大き目の砂利を敷き詰めたアプローチも
今までのクルマナオキ作品では無い 珍しい手法ですが 美しいですね。
我が家ヒダマリハウスと同じく? いやコチラが基本設計は先だったので 先輩ですが
ガレージが目隠しをし 母屋との間に空間を設ける手法は 道路からセットバックすることで
母屋のボリュームを道路側へ与えず 通行人や車へ圧迫感の少ない 良い形だと思います。
しかしながら 道路から丸見えとなる恐れもある訳で
我が家ヒダマリハウスでは 電動シャッターを 通常は閉じてますが
ここナカニワニワハウスでは 前面がオープンなガレージのため
ガレージ後ろ側(母屋に面した前庭側)に 開口部全面に棚を設け 視線を遮っています。
半透明の幕のような 透けるようで透けない 気配は感じるけれども 良く見ないと分からない
絶妙のスクリーンとして この棚が活躍するのでしょう。
我が家ヒダマリハウスは 前面道路が交通量が多いので 完全に閉じましたが
住宅地のここでは この地域の住人しか通らないので 透け具合が絶妙で
知人の散歩してる人が ちょっと寄ってみようか!という気にもなる 素敵な距離感でした。
セランガンバツの木目も美しい 外壁の玄関周り!
その突き当たりの壁は 外壁と同じく黒く塗られ またその壁内部には 外納戸がビルトイン!
ここには ガーデニングの道具や肥料や消毒の類など
家の中に持ち込みたくない 色々なモノを仕舞っておけますね。
また 作業する上で 歩いてスグの絶妙の場所にあるのもポイント高いです。
玄関上部は クルマ君お得意の 壁の一部をガラスにした収まり!
家の中の気配を外に伝え また逆の効果もあり 外と中を緩やかに繋ぐ仕掛けです。
また 大工さんが苦労したと言う 現しとした天井や垂木も 手仕事の美しさと
平板な壁や収納と コントラストを成し 玄関や土間を上質な空間へと昇華させています。
上手に隠された照明も そのことを引き立てていますね。
そして およそ12畳!と 大きく取った玄関土間の大谷石を敷き詰めた部分に
(窓を閉めると9畳位?) 鎮座するのは
海外暮らしの長かった施主家族の要望で据え付けた 薪ストーブ!
赴任先の北米では 冬の寒さが厳しく ストーブや暖炉なしの生活は考えられないとかで
その揺れる炎を見つめる生活が 日本に帰ってからもしたい!と導入されました。
大理石を敷き詰め 芝生の前ニワ(庭)との段差も 極力少なくし 一体感を持たせた
外のような 中のような 半屋外空間!
外と中の境界を曖昧にすることで 家の中に居ながらアウトドア!
反対に 芝生の庭で遊んでいても 家の中に居るような包まれ感&安心感です。
それを温熱環境からもサポートしてくれる 大きな開口部を補って余りある
そのストーブの熱量は この家での暮らしを よりいっそう豊かにしてくれることでしょう!
我が家ヒダマリハウスでは OMソーラーを導入したのと 子供が小さかったので
諦めたストーブですが やはり魅力的ですね。いつか 欲しいものです(笑)
この大きな玄関土間から眺める リビングダイニングキッチンも
向こうに見える奥ニワ(庭)が 陽射しを取り込み また視線を広げてくれ
素敵な空間を成していました。
そのリビングダイニングから眺めた 玄関土間と前ニワ(庭)の芝生が
とっても居心地が良さそうです。ベンチに座った施主夫婦も 満足そうでした。
我が家ヒダマリハウスでは ウッドデッキをメインにしましたが
芝生をメインとするのも 目に緑が映えて素敵ですね。
では次回 家の中心となる リビング・ダイニング・キッチン編をお送りします。つづく・・
p.s オープンハウス(見学会)は 10月11日(祝)もやってますので ぜひお越し下さい。
by lancista | 2010-10-11 01:41 | Kuruma-Architect