クルマナオキ設計スバコハウス見学会(外観&巣箱編)!
今週末の5月16日(日)と 来週末の22日(土)に 最新作の住宅
スバコハウス(巣箱ハウス)について オープンハウスを開催するとの連絡が入ったので
さっそく出掛けてみました!
ここ山陰での新興住宅地の走りと言える 約40年前に造成された住宅地の
メイン道路に面しており もともとは 母屋に対する離れ(車庫&納屋?)として
1階がガレージ&2階が物置だった築18年になる建物を
リノベーション(リフォーム)した住宅です!
もともと・・
ガレージの開口部(シャッター?)があったと思われる1階部分は
ウェスタン・レッドシダーの板張りとされ 柔らかな表情を醸し出しています。
仕上げは クルマ君定番?のオスモカラーの白拭き取り仕上げ!
木目に白色が残り 表面は木肌が現れる上品な仕上げです。
我が家でもお馴染みの外壁仕上げで 板部分が日焼けで必要以上に赤茶けて来るのを防ぎ
他の部分の白いジョリパッド?の塗り壁との繋がりも自然に見せる 巧い方法でしょうか。
そして 2階東南リビングとダイニング部分に設けられたL字型の出窓が この家のアクセント!
クルマナオキ君が最初に勤めた 巨匠菊竹清訓(きくたけきよのり)建築設計事務所の
1958年の名作スカイハウスに通じる何かがあると言ったら 言い過ぎですかね(笑)。
では 四角い木製フレームで囲われた玄関から 一歩中に入ってみましょう!
玄関を入ると そこは2階へと通じる階段スペース&吹き抜け!
見上げれば もともとの丸太の梁を現し仕上げとし 上下方向にかなりの拡がりを見せています。
突き当たりは もともとの母屋へも通じる掃き出し窓を設け もうひとつの勝手口といったところ・・
しかしそれ以上に 家の中に居るはずなのに ちょっとヨソヨソしいこの不思議な感覚は何故?
詳しくは後ほど述べるとして 靴を脱いで上がってみましょう!
まずは 玄関扉隣は 靴置き場でも何でも使えるオープン棚が
棚位置を自由に変えれる いつもの金具で自在棚として鎮座し 使い勝手抜群!
そして 夫婦の寝室として 道路側の窓はハイサイドで明かり取りに徹し
反対側の壁面は クローゼットとして十分な収納を確保しています。
濃い目の色で仕上げた 板張りの壁と相まって
心地良く閉じた 寝室としての機能を十二分に踏まえた設計ですね。
そして この家がスバコハウスと呼ばれる所以ともなった 鳥の巣箱を思わせる
背の低い3階建てとも言える 変わったスペースが 玄関を挟んで反対側に展開しています!
その部分の1階は 将来2部屋の子供部屋としても使用可能なように 2ヶ所の入り口を設け
でもって 室内高は 大人が立っても十分な高さを確保しています。
当面は 遊び部屋として この上の中2階の畳部分が子供の寝床になるのでしょう!
その中2階である畳コーナーへのアプローチには 2通りの方法があり
ひとつは 1階吹き抜け廊下部分から このハシゴで登るアプローチの仕方と
後で述べる 3階(2階?)部分から短いハシゴで降りる方法があります。
そして 先ほど多少ヨソヨソしいと感じた違和感は
外壁に使われる 下見板張りという 雨を下に流すべく下部を重ねた貼り方を
あえて 室内の壁意匠として持って来たことによるようです!
家の中にまた家がある! という遊びゴコロと意味を込めた
内部でありながら外部のような 中央の階段吹き抜け空間と
さらに強固な鎧で覆われたかのような 左右に拡がる住空間との
コントラストが絶妙です!
丁度 見学会を訪れていた子供達も 楽しそうにハシゴを昇り降りして
中2階となる スバコ(巣箱)の穴の先に見える畳スペースで遊んでおりました!
子供の背丈に丁度良い このスバコ(巣箱)スペースは
秘密基地のような 楽しく落ち着ける空間になることは間違いないでしょう!
横長の明り取りの窓からの景色も 子供らには いつもと違って映るのか
ず~っと眺めていたのが印象的でした。
では次回 生活の拠点となる2階 リビング&ダイニング編へと続きます。つづく・・
by lancista | 2010-05-17 12:47 | Kuruma-Architect