CG Autumn Meet 2009 (THEMA8.32交換試乗編)

今年のCG オータム・ミーティングは
ガンマ・クーペに始まり ガンマ・クーペ(雨とも言う:笑)に終わったかのようですが さにあらず!

それは ぶーちゃんからのテーマ8.32交換試乗会へのお誘い!
折しも 振り出した雨に 帰りますので今回は見送りましょうと言ったのにも関わらず
せっかくなので 乗ってみませんか?雨も小降りになってきたことですし。との嬉しい返事・・

では 交換試乗記へと入る前に ランチア・テーマ・8.32のおさらいをしてみましょう!
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この2台並んだ テーマ8.32

8.32とは フェラーリのV8 当時308に積まれていたクワトロバルボーレ(4バルブ)の
エンジン(8気筒なので32バルブ)を このオーソドックスな3ボックスセダンに押し込んだ
後にも先にも これ以上無い 贅沢なフェラーリとランチアのコラボモデルなのです!

そして ヘッドライト下部分にウィンカーが無いことから判るように 初期型フェイズ1!

実は・・



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私自身 バブルの頃よりテーマ8.32に憧れ 95年に入手したのが プリズマ1.6i.e!
神戸のFⅡで最後の1セットの4穴星型クロモドラを手に入れ 似非8.32を気取ってました。

でも当時は べレット1600スポーツを ファーストカーに
セカンドカーを ゴルフⅡディーゼルターボから 買い換えたのがプリズマなため
位置的には 少しお洒落な下駄といったレベル。雪の降る山陰なので FFなのもgood!

ところがところが その使い勝手の良さと 思いの外の運転の楽しさに
週末グルマのべレットにどんどん乗らなくなり 週末もプリズマで山道やツーリングに出没し
4年間6万km(中古だったので正確には5>11万km)乗ったとこで
先日 10年乗って降りてしまったHF4WDへとバトンを継ぐことになります。。。

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なので 8.32には特別な思い入れがあるのです!

その フェラーリエンジンをボンネットに隠し持つ テーマ8.32ですが
フェラーリがバッジを付けるのを拒んだためか フェラーリのアイデンティティである
格子状のグリルや 5本スポークのホイールといった 隠しコマンド以外
フェラーリの力を誇示するものは 何もありません。
それ以外では ボディを取り囲む 手書きと言われてる2本のピンストライプでしょうか・・
当時は物足りなく思ったものですが それが粋だと今は思えます。

ですが唯一 小林彰太郎さんにギミックでランチアには似つかわしくない と酷評された(笑)
トランクリッドに隠され 手動で出し入れ可能な このリアウィングが 余計愛おしく思えます。

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また 斜め2本出しのマフラーも フェラーリを彷彿させる隠しコマンドの一種でしょうか。
コチラは ぶーちゃん号で スイス仕様だそうです。マフラーはオリジナルのようです。

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コチラは F105Lさんの 正真正銘のフェイズ1!
マフラーエンドは ノンオリジナルの バイク風サイレンサー。

しかし 音を聞かせてもらい F105Lさんが ハンドルネームに拘る意味が判りました!!

フェイズ1が 215PS&29.0kgmを搾り出すエンジンなのに対し
フェイズ2は 205PS&26.8kgmと 若干ディチューン
されてることは知ってましたが
今回 教えてもらって判ったことは 圧縮比が 10.5>9.5と大きく落とされてるという事実!
エンジンを掛ける際に フェイズ2が ククキュル・・ヴォン と普通車並みに掛かるのに対し
フェイズ1は いかにも圧縮比が高そうに ク・ク・ク・ク・ク・・・。。。ブゥワォン と掛かるのです!!

掛かってからも アイドルしてる際の排気音が
排圧の高そうな よりくぐもった音を聞かせてくれます。
フェイズ1は ただでさえ憧れの8.32の中でも さらにお宝ですね! 

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では ボンネットの中を見せてもらいましょう。
無理やりV8エンジンを押し込んだため 裏バンクの整備性の悪さや
熱が篭ることによる弊害 等々言われてますが それも頷けるギッチリ感ですね(笑)

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しかし この 「LANCIA by Ferrari」 の文字を見れば
そんな問題や噂はどうでも良くなる 克服すれば良いことへと変わることでしょう。
フェラーリのエンジン音を 前方バルクヘッド越しに聴くことができる 数少ないクルマなのです!

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しかし ぶーちゃんが買われたフェイズ1には落とし穴がありました。
スイス仕様のため はじめから純正キャタライザー(触媒)が標準装備だったのです。
サージタンクに刻まれた F105L10813の後に続く ☆マークが曲者なんだとか・・
ですので 本来の本国仕様フェイズ1ではないそうですが それでも私には十分です(笑)

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グリジオクォーツメタルの渋い色合いの F105Lさんの愛車!
ヘッドライトワイパーも本国仕様の証でしょうか?

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8.32の売りのひとつである ポルトローナ・フラウ社の本革をこれでもか!と使用した内装です。
メーターパネルには本物のウォールナットが使われており 気分はセレブ(当時はVIP?)ですね。

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ぶーちゃん号は 珍しい黒革内装でした!
カタログ代表色であった ロッソ・ウィナーの外装色と相まって 手を出してしまわれたそう・・(笑)
で エンジンは掛けてもらって(汗) お互いの車に乗り込みました!

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初めてと言って良い 自分のトレヴィを別の車から眺めるのは 新鮮でしたね。
端整で品がある後姿だなぁと思うのは オーナーの贔屓目???

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この8.32の 素敵なインストゥルメンタル越しに 垣間見るトレヴィの後ろ姿は格別ですね。
これで天気が良ければ さらに格別だったのでしょうが それはしょうがないですね。

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これは 高速道路で助手席の娘が写した貴重なショット!

ぶーちゃん号は オリジナルの可変装置付きの純正ショックを探し出し
純正アッパーマウントブッシュと共に 入れ替えたばかりだと言うことで
インターまでの下道では ところどころ初期作動時における硬さが見られました。

それとて 少し渋いなと感じるレベルで 全体としてはしなやかなトレヴィを祖先とする
ストロークの深い それでいてロールスピードは怖さを感じないゆっくりとした動き。

しかし 高速へ乗ると その渋さも激減し フラットな乗り心地へと豹変しました。
やはり照準は 向こうでのアベレージである100km以上で本領発揮なのでしょう。

肝心のエンジンは 音量は意外にも 遠くでささやかに歌っているレベルで
雨で窓を全て閉めていたことも関係するとは思いますが もっと強く進入して来るのか
と思いきや 割と静かでした。当時の最高級車なので 5速ではそんなものなのでしょう。

100km/hで 5速2500回転 4速3300回転 3速4200回転くらいでしたので
5速から4速に落とせば 息の長いジェントルながらも気持ち良く車速が乗っていく加速が
3速まで落とせば それこそ猛ダッシュで クォーンというフェラーリサウンドが
前方からエンジン音として 後方から排気音として 気持ち良く響いて来ます!
回転の上昇も素早く 6000回転手前でシフトアップしましたが まだまだ伸びていきます!

フィーリングは シルキーな滑らかさで フィアットツインカムのような野蛮さ獰猛さとは対極!
このぶーちゃん号は バルブガイド周りのガタを取り除く鼻薬が効かしてあるとかで
その滑らかさは そのままの個体よりは さらに洗練されてるとのことでした。

それにしても HF4WDのターボや トレヴィのボルメックスに慣れてしまった身には
V8NAの 燃焼状態まで手に取るように伝わってくる繊細さや
多気筒シリンダーの目の詰まったかのようなスムーズさは 上質な喜びに満ち溢れてました!

どこまでも滑らかに廻りたがるそのエンジンは
トレヴィのように 上でガサツさが表面化することもなく 濃密でしなやかで色っぽかったです!!
こんな車をガレージにしまいこんで 時々濃密なひと時を過ごすことが出来たら
まさにオトコとしての 男冥利に尽きると思いますね。
艶っぽい色っぽいけど 普段は凛と澄ましている女性を 思わず連想してしまいました(笑)

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ということで お言葉に甘えて グリーンピア三木>吉川IC>加西SAまでの濃密なひと時を過ごし
交換試乗会を終えました。

あと 8.32特有の症状として 異様にパワステが軽いこと!

これは 昨年のランチで乗せていただいた時にも感じましたが 個体差ではなく
当時のイタリア製超高級車は おしなべてそのような設定だったそうです。
同じテーマでも V6や16Vターボや16Vでは トレヴィレベルの適度な重さのパワステだとかで
8.32の速度感応式パワステが 市街地レベルで異様に軽い設定なのだそうです。
高速道路では 確かに適度な重さになっておりました。

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で 加西SAで食事を食べながら あーでもないこーでもないと交換試乗会談義。

せっかくなので ぶーちゃんが乗ったトレヴィの感想を F105Lさんのブログコメントより抜粋!

lancistaさんに乗せていただいたトレビボルメックスは、
足回りをやりなおして昨年よりしゃきっとしてました。
でもストロークの深さ、ターンインの上品さ、後ろ足の付いて来かたなどは、
テーマと共通しており、かつよりボディの「鉄板が硬い」感じでした。
1800−3000回転までがグリーンにマークされていて、そこを使うと
ジェントルでかつトルキーな走りが楽しめます。4000以上はエンジンが「吠えて」ました。

とのことです。
トレヴィへの感想ならびに 有意義な交換試乗会 本当にありがとうございました。

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帰りの道中 蒜山SAで給油 ここまで400km少々で 約40L 燃費10km/Lといったところ。
今回も トレヴィは 自宅から往復460kmを頑張ってくれました。

グリーンピア三木へと通じる 中国自動車道 吉川ICから
毎年5~6月ごろ開催の 「ジーロ・デル・大山」のスタート地点となる蒜山ICまで 約165km
毎年4月開催の 「ユーロ・クラシックカー・ミーティング in 米子」の米子ICまで 約200kmです。
ぜひ 山陰方面へのイベントも思ったほど遠くないと思いますので いつか遊びに来て下さいね。

by lancista | 2009-11-07 04:24 | Car life & event  

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