それは 一週間前の土曜日のこと。
トレヴィの不具合の懸案事項であった
1)
123ignitionのデスビ交換後の再調整と
2)
キャブレターのオーバーホールと
3) 燃料ホース交換
を終えたので 取りに来て欲しいと2・3日前に連絡があり 週末の休みに引き取りに向かった。
何でも デスビを123イグ二ッションに交換した際に
正確に 1番シリンダー上死点前10°という位置が出ていなかったらしく
そこを合わせたら かなり調子良くなったそう。
でも 前の店でも合わせたとは言っていたのだが ズレたのだろうか??
クランクプーリーに位置が刻んであるので タイミングベルト交換並み ↑ に
右タイヤ奥のインナーフェンダーを外さないと 合わせることは出来ないと思う。
(↑ ヘインズマニュアル参照)。
横置きエンジンは 何かにつけ大変ですね・・
整備したSさんの話では 試乗した限りでは かなり調子が良いらしい・・
ついでに 123ignitionの16段階あるセッティングも 今回
GB用+アダプターだが
標準のSET0(ゼロ) から ちょっと回りたがる SET4へと変更してもらっておいた。
進角セッティングは また別立てで特集しようかと思っているので 今回は概略のみ
この6角ネジを外して ドライバーでダイアルを変えるだけなのだが
トレヴィは アングルキャップのせいで裏側に来てしまうため 簡単にはいかないのが恨めしい。
アイドリング時 2000回転時 回転数最大進角 バキューム進角 合計最大進角
ノーマル 10° (推定19°) 25°(2800回転時) 15° 40°
SET 0 10° 15° 27°(4200回転時) 10° 37°
SET 2 10° 19° 27°(3000回転時) 10° 37°
SET 4 10° 16° 30°(4500回転時) 10° 40°
SET 8 10° 17° 33°(4500回転時) 12° 45°
SET C 10° 17.5° 36°(4500回転時) 14° 50°
ということで 16種類のセッテイングの中から 代表的なものを選んだだけでも
セッティングの幅の広さが伺えると思う。
で こちらが頼んでおいた作業は終わったので
一緒にランチア・ランチに同行予定のFさんを助手席に乗せ 試乗スタート!
なんともトルクフルな吹け上がりなのに 回転上昇に荒さが全く無い!
パーシャルからラフに踏み込んでみるが 滑らかに加速していく!
なんというか インジェクション車なみの滑らかさとでも言おうか スムーズこの上無いのだ。
整備してくれたSさんが言ってた グリーンゾーンがとっても気持ち良いよ!との言葉が頭をよぎる。
トレヴィVXのタコメーターには 1600~3000回転付近にグリーンの印がしてあるが
それが パワーバンドなのか 燃費ゾーンなのか 意図は不明だったが 今回分かった気がした!
これこそが パワーバンドであり燃費も良好な トレヴィVXの真価が一番感じられる
ヴォルメックスゾーンなのだ!
高回転で突き抜け気持ち良くなる チューンドカーやアルファロメオのような車はあっても
こんな低中回転が気持ち良く 右足裏の微妙な加減を心地よく返してくれる車はそう無い!
などと 車内の会話も ランチア・ランチもこれで万全だ!という雰囲気に包まれだした頃
イモッツェから2kmほど行った道路で 急にエンジンが吹けなくなった!そのまま心停止状態・・
そのまま惰性で 道端のローソンの駐車場へ入る。停める場所があって 本当に良かった。
再始動を試みるも ウンともスンとも言わない。セルは空回りを続け初爆が来ない!
ヒューズを抜き差ししてみるが どこも切れたり悪くなったところは無い。
これはコイルが死んだか何かだろうと 整備士のSさんにも工具満載で駆けつけてもらった。
諦めかけてローダーの手配の電話をかけたところで 何とかエンジンが掛かった!
ローダーをキャンセルしてもらって 整備工場まで恐る恐る運転して帰った。
こんな時 田舎は渋滞もなく他の車に迷惑もかける確立も少ないので助かります。
その日は またしても返却するはずだった
アルファ145を借りて家路につきました。
今回のトラブルがランチア・ランチに向けての道中でなくて 本当に良かったです。
今回のトラブルは 整備工場に頼んでない部分で起きたのと
いつも症状が出ていた訳でないので なかなか分かり辛かった部分でもあり
整備工場の過失とは言えないので お間違えなきよう。
その後の診断では 燃料ポンプが弱ってきたところに持ってきて(整備履歴では94年頃交換済)
燃圧を落として調整するレギュレーターが 圧が弱いと燃料を通さずクローズしてしまうそう。
何でも トレヴィにはインジェクションモデルの2000 I.EというATモデルがあり
キャブ仕様のボルメックスも コスト削減のためか部品を共用してるみたいで
燃料ポンプは インジェクション用の高い燃圧のものを使用してるらしく
燃圧レギュレーターは それを1/10まで落とすせいで そうとう負荷がかかってる模様。
よって今回は 燃料ポンプはBOSCH製なので YANASEルートからVW系で部品を引いて
燃圧レギュレーターは 国産の調整式に変更して セッティングの幅も持たせる予定です。
あと 最初に疑ったコイルのパンクもいつ起こるかわからないので それも頼みました。
詳細は また直った時に報告します。
それにしても 本当に遠方でトラブルが起こらなくて良かったです。不幸中の幸いですね。
やっぱり旧車趣味は 一筋縄ではいかないことを 久々に教えられました・・