トレヴィ・アップデート(燃料系統編)!
昨年秋に 電子進角式デスビである123ignition関連の最終セッティングを行ってもらったり
エンジンルーム部分の燃料ホース交換だけのつもりが 近所を試乗していたら
停まってしまい再入庫となったとこまでは 昨年お伝えしましたが
その原因である 弱った燃料ポンプやら配管見直し&レギュレータ交換といった
抜本的対策を行ったのは 未だアップしてませんでしたので 今回お披露目しておきます。
今回交換する燃料ポンプは BOSCH製なので
イモッツェさんが 以前勤めておられたYANASEルートからVW系で部品を引いてもらいました。
パーツの部品番号で引けば イタ車だからと言ってそう高いものでは無いので助かりました。
上が古いので 下が今回交換した新品です。
もともと・・
昨年のトラブルは 燃料ポンプが弱ってきたところに持ってきて(整備履歴では94年頃交換済)
燃圧を落として調整するレギュレーターが 圧が弱いと燃料を通さずクローズしてしまうそう。
何でも トレヴィにはインジェクションモデルの2000 I.EというATモデルがあり
キャブ仕様のボルメックスも コスト削減のためか部品を共用してるみたいで
燃料ポンプは インジェクション用の高い燃圧のものを使用してるらしく
燃圧レギュレーターは それを1/10まで落とすせいで そうとう負荷がかかってる模様。
で 純正と同じインジェクション用の圧が高いポンプを そのまま取り付け!
リアのパラレルリンクの付け根のマウント裏に 燃料ポンプの取り付け位置がありました。
現在ではガソリンタンクの中へインタンク方式が多いのですが 70年代キャブ車の名残ですね。
そして その近くにマウントされてる燃料フィルターも交換してもらいました。
タンク>燃料ポンプ>燃料フィルターの順番ですが ここもエンジンルームに無いのが
個人的には引っかかりますが ここが純正マウント位置なので そのままとしました。
純正の弱っていた燃圧レギュレーターは 国産の調整式に変更して
セッティングの幅も持たせました。
さらに 今回は燃料の配管を見直しました!
純正は エンジンルームに直に燃料ホースを持って来て
そこで リターンを掛けて燃圧を落としていたのを
エンジンルームへ引き回す前に ガソリンタンクへリターンのバイパスを新規作成し
事前に ある程度燃圧を下げることにして改良してもらいました。
イモッツェさんの見識が光る改良ですね。私はお任せでしたので・・
これで 昔のインジェクション用燃料ポンプの5kg/paなどという 途方もない圧を
一気に0.5とかに下げ レギュレーターに負荷を掛け過ぎるということも無くなり
安定して 0.3とかのキャブにあった燃圧まで下げることが可能になりました!
ですので 奮発した調整式レギュレーターの寿命も延びることでしょう!
さらには タンクからキャブレターまで ほぼ新たに燃料ホースを引き直しましたので
これで 燃料系部分に関しては 安心して乗れる状態になったと言えましょう!
あと 気になる部分と言えば
アイドルアップに多少不安定さがある キャブレターの本格的OHでしょうが
そこは未だ 騙し騙しいこうと思います。冬場のチョーク時間が長い以外は調子いいもんで・・
ですが これで準備万端!とはいかないのが イタリア車のそれも旧車たる所以・・
それは 明日引き渡しという日に メカニックが試乗した時に起こったのです!
つづく・・
by lancista | 2009-05-29 07:52 | LANCIA TREVI VOLUMEX