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アウトビアンキA112アバルト!

前回 S&Jr.ZAGATOさんのガレージを拝見させてもらった模様をお伝えしましたが
ここに潜んでいたのは AUTOBIANCHI A112 ABARTH(アウトビアンキ A112 アバルト)!
中でも 今となっては大変貴重な 1971年式の初期型!
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さらには・・



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もともと オランダでレーサーとして「ラディアーレ プロトティーボ」仕様にモディファイされて
活躍していた車を 某ショップさんが日本へと輸入し それを譲り受けられたとのこと!

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この紅白おめでた仕様を S&Jr.ZAGATOさんのセンスで
ここまでシックに 地味派手の絶妙の寸止め加減で 旨くモディファイし直されました!

まず サイドの紅フェンダーを ボディ同色の白へと塗り
ボディサイドの切れ込みへ合わせて カッティングシートで造られた赤いストライプを張り込まれ
その上には 燦然と輝く ABARTH 1000 の文字!
ここまででも 印象は一変します。

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が さらにボンネット先端にも 赤の識別ノーズを絶妙の面積で色分け
そこにも 白の抜き文字で ABARTH 1000 が収まります!

細かい部分では オレンジだったフロントウィンカーを白に 黄色の牽引フックを赤に
さらには ウィンカーの台座が黒からメッキへと 本当に細かい部分まで手抜かり無く変更
といった 魂は細部に宿るを実践されてます!

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リア部分も 大きなABARTHだった部分も 小ぶりな ABARTH 1000 へと変更!
オーナーさんは この初期型のテールランプが いたくお気に入りのようでした。

後期型は グリルもプラスチッキーな現代的なものになり
他でも ルーフの段差も大きいとか 全くと言っていいほど 初期型とは趣が異なります。
60年代の香りを残した(実際ベースとなったA112は1969年デビュー)初期型と
大きなマイナーチェンジが1979年に行われた 80年代テイストの後期型では
さもありなん といった感じでしょうか。  

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もともと履いていた ゴッティのホイール!
これもかなり貴重品ですが それよりはコッチでしょ と履き替えられたのがコチラ↓

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クロモドラのディーノタイプ・ホイール!
そこへ合わせられるのも 拘りのDUNLOP RACING!レタードはやりすぎかもと仰ってましたが・・

13インチで7Jとかだと 本物はあってもマグで割れやすいとか お値段もかなりのものだとかで
アルミ製でレプリカが造られたものを履かれてました。
私も デルタHF4WDにスピードライン・マグを履いていましたが
いつ割れないかヒヤヒヤものでしたので これは とっても良いアイデアですね。

レプリカと言っても 本物と寸分違わぬ精密さで ベストなチョイスだと思います。
それより よく探して来られるなぁ などと妙なとこでも感心したり・・

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しかも 外観だけでなく 内部もミッションは4速クロスミッションが入っているようで
ツインウェーバーのエンジン そして600kg台後半!の車体重量とも相まって
とっても楽しいそうです。

流石に ファイナル4.6が入っていたときは 100km4速で5000回転だとかで
現在は パンダ45のファイナル4.1に替えられたそうですが それでも100km4500回転とか
クロスの5速への換装も視野に入れて 構想を練っておられるようです。

メーターもイェーガーを揃えておられ それも付け替えられれば 全く隙の無い完璧なアバルト!
それでいて 壊れてもフィアットという気持ちのハードルが低い分 ガンガンに攻められるそうです。

セオリーが固まり切っていない このような70~80年代のイタリア車で 自分仕様で決めて
さらに惜しげもなく 攻め切れるお手軽さも残っている!
けっこう穴場な年代だと思いますが もっと流行っても良さそうなのに伸び悩んでいるのは
やっぱ部品供給の問題が残っているからでしょうか?

それにしても 晴れていれば この過激なアバルトに乗せていただけたのに!!
と思うと悔やまれますが
またそのうちお邪魔します(笑)ので その時はぜひとも乗せて下さいね!

by lancista | 2009-04-30 06:32 | Car life & event  

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