Raduno Lancia 西日本(ストラトス 助手席インプレッション編)
そこへ持ってきて 70年代WRCを席巻したアリタリアカラーを身にまとった姿は
マルティニ・カラーの037>S4>デルタ と続く80年代ワークスカラーと双璧をなす!
オーナーさん曰く 手に入れた10年前からアリタリアカラーだったらしいのだが
色々とやり直した部分もあり 年々完成度は高まっている! とのこと。
それでは いよいよお待ちかね! のストラトス助手席体験と参りましょう。
以前書いたように 助手席はかなり窮屈!
分厚いドアを開けて 高めのサイドシルをまたぎ 頭を打たないよう屈み込んで
助手席へと滑り込んだ。ドアを閉めるとバチャンという いかにも軽そうな音を立てて閉まった。
やはり 何もかもが只者でない感じがヒシヒシとして伝わってくる。
で 出発しようとオーナーがクラッチをつなぐと いかにも軽そうな足取りでヒョイと出てしまう。
900kg台と 一昔前の1.3Lか1.6Lクラスのすご~く車体の軽いとこへ持ってきて
ディーノ譲りの2.4Lエンジンは 高回転型とは言っても そこそこのトルクを発揮するから
本当に エンジンが勝ってる感じというか アクセルワークで向きを変えれるかも と思わせる。
さらに 昼食時にオーナーが喋っていた 手に入れた頃はセッティングが出てなくて
交差点で何回かスピンしましたよ! という会話が頭をよぎる。
それは 向きを変えるために 時速10kmほどでヘアピンを曲がったときに 何かを感じた。
さらに 公園内を加速!それぞれ4~5000回転位でシフトアップされたのだが
そこまでの加速も強烈!!加給機付きでないNAの そう素のスーパーセブンの加速に近い。
セブンが600kg前後に120~130馬力。ストラトスが900kg台に200馬力と
どちらもパワー・ウェイト・レシオが 4~5といったところ。
こう言っては何だが 2.4Lという排気量から想像してた車格ではなく
車輌重量から言って初期のユーノスとかに 1.5倍位のエンジンを載せた感じだろうか!
ピロアッパーのサーキット仕様の足回りは 路面の凹凸を全て拾い 激しく車体を上下させる。
その際に どうしてもキックバックが激しいのか ハンドルを持つ手も動いてしまうのだが
指1~2本 こぶし1/3とかで タイヤ数本分 車は横っ飛びするのだ!
なんというクイックさよ!
これでも10年間セッティングを繰り返して だいぶ挙動をマイルドにしたと言ってたが・・
またしても オーナーさんが言ってた 「FRなら構えてなくてもカウンター間に合いますけど
コイツは構えてないと 滑り出したらカウンター当てる間もなくスピンモードですよ。ハハハ・・」
というのが まんざらリップサービスでもなく 本当のことだったのだと実感!
オーナーさんは あえて曲がりくねったクラブハウスまでの道を目指すが
ゆっくりでいいですよと心の中で願う。いや クチに出してお願いしたかも・・
本当に ケツを中心に廻ってるのが助手席でも伝わって来る。
ハンドル握ったら さぞ楽しく 世界が自分を中心に廻ってると感じるかも。
またしても 開けた道で全開!
速度の上がり方は 加給機の恩恵がない分 シートバックに押し付けられるたぐいとは違うが
その代わりリニアに どこからでもグングン伸びる。
いい意味で裏切られた ここまでライトウェイトスポーツカーだったとは!!
という訳で ストラトスは ポジションや乗り心地といい 本当にスパルタンの一言に尽きる!
イタリア車というより ロータスやジネッタといったイギリス系割り切りスポーツカー類の仲間
だと強く感じた。セブンしか乗ったことないけど・・
それとも 2Lのアバルト・スペチアーレ系とかが こんな感じなのかな。
何にせよ 私の車道楽人生でもかなりの衝撃体験でした。
次回は デルタS4の助手席インプレッションへと続きます。こうご期待・・
by lancista | 2008-05-27 23:54 | Car life & event