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Raduno Lancia 西日本(ランチア デルタS4 エンジン編)

では 前回約束したとおり デルタS4のリアカウル内部を見ていくこととしよう!
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まず 視界に飛び込んで来るのは 2個の巨大なインタークーラー!
肝心のエンジンは コックピット後ろの隔壁直後に積まれ 理想的な重量配分に貢献してるが
主役の座を すっかりインタークーラーに奪われている感じ。
その左右に 037ラリー譲りの4輪独立懸架Wウィシュボーンのサスペンションが見える。
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ボディ左側 運転席後ろ側に鎮座するのは 巨大なエアクリーナーの筒!
ABARTHの文字が輝かしい。
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ワークスとなると 屋根後部にあたるハッチ上部の黒い部分から
ダイレクトにエアを取り込むらしいが ストラダーレではここは塞がれているとかで
エアクリーナ下部に吸い込み口があった。
あと リアクォーターウインドウ後方 左右に張り出したエアインテークはダミーではなく
左右のインタークーラーへと 走行風を導き 上から下へと抜けて行く構造である。

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で エアクリーナーを通った空気は まず加給されるされないに係わらず
1) 左側のインタークーラー下部のターボを通り
2) 圧縮空気は熱を持つので 左側インタークーラーで冷やされ
3) 次に右側インタークーラー下部のエンジン回転数に比例するボルメックス
  (スーパーチャージャー)で低中回転域では加給され
4) 右側インタークーラーで さらに冷やされ エンジン手前のチャンバーへと繋がっていく。

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W加給を受けた圧縮空気は このアバルトの文字も誇らしい国産チューンドカーも真っ青の
大きな円筒エアチャンバーに蓄えられ たかだか1800cc弱の排気量しかないエンジンへと
押し込んでいくのだ!
1759ccというのには訳があって 当時の加給係数1.4を掛けても2.5L以下クラスとするため
なので ワークスS4の車輌重量は970kgしかない!
これで500psだと パワーウェイトレシオは2を割ることになり こりゃ死人も出るわなぁ・・

Raduno Lancia 西日本(ランチア デルタS4 エンジン編)_d0141173_7585420.jpg

本来なら主役のエンジンに やっとたどり着いた!
こちらも 伝統のフィアット・ツインカムのランプレディユニットの進化版!
基本設計は60年代だが 分厚いブロックに 131時代?に加えられた16Vヘッドを搭載し
インジェクションで制御され ストラダーレでは250ps/6750rpm 29.7kgm/4500rpm
らしいのだが この個体は 内外装だけでなくエンジンも手が入っているとか。凄すぎです。

トランスミッションは 037時代にはFRのためエンジン後ろにあったが 4WDとなったS4より
エンジン前方に移され ここからは見えない。

では 次回は 足回り編へと続きます・・

by lancista | 2008-05-25 09:27 | Car life & event  

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