トレヴィ整備(エナペタルE-12・ショックアブソーバー製作)
昨年末より 愛車トレヴィは 主治医であるイモッツェさんとこに入庫し
重整備を行っております。
その中のひとつが 足回りのリフレッシュ!
英国ベータ・ボーイズで手に入れた 再生産ウレタンブッシュ一式と
eBayで手に入れた FRのアッパーマウントブッシュが揃ったのを機に
この際 足回りを全部バラして しっかりとリフレッシュしようとなりました!
その時に 最後まで悩んだのが ショックをどうするか?
3年前に ベータ・クーペ用のビルシュタインを手に入れ装着し 快調に使ってきましたが
最後まで引っかかったのは 本来のストロークと柔らかさがスポイルされてるのでは?
という懸念。
ならばいっそ 思い残すことの無いようにと 今回 純正形状で制作してみました!
それは・・
依頼先は ビルシュタイン・ショックアブソーバーの取り扱いで有名な エナペタル!
ランチア・テーマ用の純正形状がラインナップされており 最悪データが取れなければ
テーマのデータから トレヴィのデータを推察してもらおうとの魂胆でした。
こちらが完成したフロント用!
少し悪さをして ストロークは純正そのままに スプリング下側受け皿の位置を2cmダウン!
潰れて薄くなった純正ゴムシートが 厚いウレタンシートになるのと
単筒ガスショックで 少し車高が上がるかも?とのことで 少し落としてみましたが
たぶん それほどの変化は無いでしょう。現在は ベータ用で少し落ちています。
こちらが完成したリア用!ものすごい長さのショックにビックリしますね。
こちらも ストロークは純正そのままに スプリング下側受け皿の位置を1cmダウン!
はてさて どのような位置で落ち着きますやら・・
ショック本体の色は エナペタル・ブルーを選択し塗ってもらいました。
他には ビルシュタイン純正の黄色・黒色、プレミアムラインのシルバーがありました。
ショックに貼られたステッカーには 製造年月やら依頼先となったイモッツェのラベルが(笑)
そして今回 新規製作へと踏み切った理由のひとつが このE-12と呼ばれる12段階調整機能!
こちらが 新規製作の際だと 1本5,000円=4本20,000円のアップで可能となるのです!
同じオーダーメイドで作るなら そこまでしちゃえ!となる絶妙の価格設定です(汗)
そして 送ったトレヴィ純正ショックから幸いデータも取れたようで
完成したショックと一緒に送られて来たデータがコチラです。まずは フロント。
純正はかなり柔らかいとは予想していましたが エナぺタルの技術者もそう仰ってたようです。
ここでも 少し悪さをしまして 縮み側はそのままに 伸び側を10%アップして比率を変更。
コニは伸び側だけが締まっていきますが ビルシュタインは縮み側&伸び側ともに変化する
タイプなので 比率は最初に替えておく必要があるのです。
と言うのも 皿の位置を下げたので 底付きリスクが高まったのですが
縮み側を高めると 突っ張ったようになり乗り心地が悪化しそうなので
縮むのと反対の伸び側の動きを少し抑制することで シーソーの原理で
反対側の縮み側の動きを いやな突き上げを回避しながら抑制しようという魂胆です。
リアも 同じ考えで 縮み側は純正そのまま 伸び側は10%アップ!
そして 12段階調整の 柔らかい方から4段目に 純正の数値をセットしてもらいました。
なので 10%アップがキツクとも 柔らかい側には あと3段を残し 保険を掛けておきました。
逆に ワインディングを攻めたり 経年変化等で抜け気味となった場合には あと8段あります。
それ以外では
eBayで手に入れた 純正デッドストックのアッパーマウントを装着!
こちらが フロント!
こっちがリア!少しヒビらしきものが入ってますが 気にしないことにしましょう(汗)
同封された書類として保証書が付いてきましたが
データは弊社に残っておりますとのことで この紙切れは形式のみ。
エナペタルに頼めば トレヴィVXの純正ショックに関するデータは残ってるということです。
ほとんど頼む方は居られないとは思いますが 後世のお役に立てば幸いですね。
そんなわけで 足回りをリフレッシュしたトレヴィに乗る日を楽しみに
あと少し寒い冬を辛抱しようと思います。あぁ 春が待ち遠しい・・
by lancista | 2012-02-12 23:41 | LANCIA TREVI VOLUMEX