大阪 新歌舞伎座(上本町)行って来ました!

もう10日ほど経ってしまいましたが 9月の飛び石連休の間の平日
遅めの夏休みをもらって 大阪の新しくなった 新歌舞伎座へ行って参りました!

たまたま頂いたチケットがあったので 人生初の歌舞伎!!を夫婦で観に行ったのです。
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昔の大阪新歌舞伎座は 米子市公会堂を設計した 村野藤吾が設計した
渾身の作品だと思いますが この新歌舞伎座とて 寄る年波には勝てなかったのか
この度 難波から上本町に場所を移し 新生「新歌舞伎座」として 建てられたのです。

ここは・・



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近鉄上本町駅の隣に位置し
同じく 村野藤吾作品である シェラトン都ホテルや 近鉄百貨店ビルに囲まれた
村野藤吾の建築作品 密集地帯です。

そのあたりの建築探訪は また次回にでもお伝えしますが
今回の建物は それらとは別で 今風の意匠とコンセプトで建てられた 複合施設ビルです。

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左の建物が 近鉄上本町駅ビル 正面と繋がった右側が
今回建てられた新しいビル 上本町YUFURA(ユフラ)で もともと近鉄劇場があったのだとか。

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その新しいビルの6~8階に 新歌舞伎座が入っています。

外観の飾りの派風板の文様は 以前の大阪新歌舞伎座の外観の特徴である
連続唐破風を模し繰り返した意匠を持った金属ルーバーを 外壁に取り付け
往年の面影を現代に取り入れたものとか 言ってますが その趣には雲泥の差があります。
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以前の新歌舞伎座に敬意は払っても お金までは払えない(掛けれない) といった感じで
今の時代を象徴してますが ある意味 寂しいですね。 

村野藤吾の設計した (旧)新歌舞伎座は また次回ででも詳しく述べたいと思います。

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そこまで思い入れの無い人なら この上本町界隈は 新たな胎動を予感させる
光と風が通り抜ける 中庭や オープンテラスを備えた 今風の気持ち良い空間です。

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新歌舞伎座のノボリが旗めき 彩を添えておりました。

ノボリや看板が無くなって 生気が無くなってしまった
(旧)新歌舞伎座が 寂しいのとは 対照的です。
公会堂も 休止状態が長いと このような寂しい雰囲気になってしまうのでしょうか。。。

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ビルの案内看板も 今風でソツの無い造り。

しかし 何もかも 現代風に溶け込ませなくとも 
多少毒があっても 刺さる何か!が欲しかったように思います。

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歌舞伎は 幕間の休憩で食べる お弁当も楽しみのうち!とかで お弁当を念入りにセレクト!

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今回の公演は 21世紀歌舞伎組による 新歌舞伎座のこけら落とし公演
さらには千秋楽と 誠に縁起物が重なった公演でした!

柿葺落興行を観ると寿命が延びると言われますが 実際には そうなってくれますかどうか?

いよいよ 劇場内に入りますが 撮影禁止ですので 新歌舞伎座劇場案内でご確認下さい。
赤の絨毯に赤基調の椅子が並び その文様はビル外壁の波が一部表してありました。
椅子の並びは コの字型に舞台を見るようになっていて
後席や2階・3階席でも そう遠くない工夫がされてました。

私たちは 1階10列という 買えば1枚15,000円もする席で 流石に文句なし! 
しかしながら 2階席10枚綴りで45,000円とか 3階席10枚綴りで18,000円なので
1年に数回とか 家族大勢で 映画やコンサート感覚で 観に行くことも可能なようです。

で 肝心の演目ですが
1)太閤三番叟(たいこうさんばそう)
2)口上(こうじょう)
3)連獅子(れんじし)
4)義経千本桜 吉野山(よしのやま)

といった公演でしたが 面白いの何のって!
凛とした静けさから始まったと思うと 笑いあり 迫真の演技ありと
さすが 数百年は続く 大衆娯楽の真髄に触れた思いです。

中でも 最近まで TVで歌舞伎の口上の場面で 何が面白いんだろう?と思ってましたが
実際に その場で見るのと 媒体を通して見るのでは大違い 真面目な中に
よくぞ これだけ笑いのエッセンスを散りばめられるものだと 感心しました。

各演目は それはそれは マイクを通さない生身の人間の発声と 身体で表現する
嘘や誤魔化しが効かない 正真正銘 身体を張った演技が見もので 心打たれました。

歌舞伎で有名な 毛振りを2連で見せてくれた連獅子や
狐の子が忠信に扮し 親狐の皮で造られた鼓(つづみ)を 愛おしく思ううちに
狐の正体がバレてしまう といった定番の内容だったのも 初心者の私は嬉しい内容でした。
詳しくは この方のブログに詳しいので そちらで想像して下さいませ。

TVや映画の無い時代 そういったモノに囲まれてる我々でさえ これだけ感激するので
その手のものが無い時代 大衆の心を虜にしたことは 間違いないでしょう!

歌舞伎発祥に 出雲阿国が貢献したそうですが それを利用した町興しは
ここ山陰では 何も成されてないようなので それをキッカケに何かを起こせば良いのに!と
それだけのパワーを 歌舞伎は秘めていると思いました。

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幕間のお弁当や 新歌舞伎座名物という アイス最中も 老舗の味を感じる一品でした。

いやはや 44歳にして 歌舞伎を初体験したわけですが もっと早く出会いたかった!
という感想が 正直なところです。まだまだ知らないことが多々ありますね。

これで 海老蔵さんとか 勘三郎さんとかの公演だと もっと凄いことでしょう。
いつか そういったものも観に行きたいものですね。
その時は 建築フェチの私としては 東京の新生なった歌舞伎座にも行ってみたいものです(笑)

by lancista | 2010-10-02 23:11 | Architect  

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