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旅籠まつや (建物編)!

今年4月にオープンしたばかりで 以前より知り合いから聞いてて 良かったよとのことで
前々から行ってみたかった 「旅籠(はたご)まつや」へ
先日行って参りました!
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ここは・・



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旧街道筋 米子市の東倉吉町商店街通りのアーケードが切れる端っこに位置し
明治39年建築で 築100年を越え 一時は眠りについていた 昔の「旅籠(はたご)松屋」を 
当時の面影を なるべくそのまま残し 食事処として新たに命を吹き込まれ 『まつや』
として甦ったものです!

となれば お店としてはもとより 建築フェチの私としては 是非とも訪れてみたく
機会を伺っており やっと念願を果たすことが出来ました!

料理については 次回詳しく述べるとして 今回は建築的アプローチ編でお届けします(笑)

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3棟が連なった建築だそうで 私たちが通された部屋は 入り口側の棟の3階でした。
通り土間で 奥の棟や裏口へも繋がっているようです。

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箱階段も珍しい この入り口の間は 時代劇で良く出てくる番頭さんが座ってる
お会計や受付をする所にあたるのでしょうか。風情がありました。

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2階から3階への階段も 箱階段の箪笥形式となってました。凄いですね!

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2階には 階段の両側に 4~6人用の中部屋と 2~4人用の小部屋があり
それぞれが とっても良い雰囲気を醸し出しておりました。こちらは中部屋です。

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こちらが 玄関の上に位置する2~4人用の小部屋です。

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3階の私たちが使った部屋は あいにく料理しか写してませんでしたので
反対側 玄関の上3階部分に位置する中部屋は こんな感じ。

昔の旅人は ここで1日の疲れを癒したのでしょうか。
この旅籠は 丁度 米子港と米子駅の真ん中に位置し 船から鉄道へと輸送手段が切り替わる
100年前のその時代に 重要な役割を果たしたのだと思われます。
山陰で 境(現・境港)~御来屋間に鉄道が開通したのが 1902年(明治35年)ですから
その拠点 米子駅と米子港を結ぶ場所に 明治39年にこの旅籠が出来たのも分かりますね。

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お酒が進んで 2階のトイレに立つと 懐かしいタイル貼りの手洗いがあり 思わず激写!

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トイレに至る廊下も 風情のあるものでした。

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そして 2階から箱階段越しに見た玄関たたき部分!

ここまで 当時の雰囲気を大切にして しかも美味い料理まで食べられるとは
とっても良いお店でした。

やはり 良い材料を使い 腕の良い職人が手間隙かけて作られたものは
時代を超越するんだな との思いを 改めて強くしました!

現在 建築業界では 200年住宅(長期優良住宅)と銘打って
政府の補助金が受けられるようですが
この歴史ある旅籠でさえ 1906年建築ですから 100年越えたばかり!

真の200年住宅として 補助金を受けられる耐久性だけでなく 愛おしく慈しむことのできる
愛着の持てる住宅を作っていただけることを 切望して止みません。
建築業界の皆さんには ぜひ頑張っていただきたいものです。
また 施主が そこまで贅を尽くすというか拘れるように 景気回復に向けて
鳩山新政権の民主党にも ご尽力いただきたいと思います。

てなわけで 次回は グルメ編をお届けします。つづく・・

by lancista | 2009-09-01 23:51 | Architect  

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